最近テレビや雑誌で数多く取り上げ
られている「加圧トレーニング」。
「加圧トレーニング」とは、腕の付け根や
脚の付け根に専用のベルトを巻き、
適度に血流を制限しながら行う
トレーニング法です。
昨今では科学的・医学的な検証も進み、
スポーツ選手のトレーニングにはもちろん、
若さや美しさを維持したい女性に、健康的な体を保ちたいシニアの人たちになど、
その注目は高まる一方です。
短時間・短期間・低負荷
血流を制限して行う加圧トレーニングでは、通常ハードなトレーニングでしか鍛えられない筋肉が使われます。
その結果、軽いトレーニングでもハードなトレーニングをしたと脳が錯覚し、
筋力アップと成長ホルモンの大量分泌につながるのです。
また、通常のトレーニングよりも短時間・短期間でさまざまな効果が得られると言われています。
成長ホルモンの大量分泌
成長ホルモンとは簡単に言えば「新しい細胞を作るホルモン」のこと。
代謝を促進したり、臓器や筋肉を作ったり、傷を回復させたりなど、ヒトの成長と代謝において大切な役割を果たしています。
成長ホルモンの分泌が減少すると、
・慢性疲労 ・筋肉や骨が衰える ・脂肪がつきやすくなる ・肌のハリとツヤが失われる ・免疫力の低下
など、いわゆる「老化現象」が目立つようになります。
加圧トレーニングでは、この「成長ホルモン」が通常トレーニングの約290倍も分泌されるといわれており、
それによって得られるさまざまな効果が注目を集めています。
人は筋肉量が多いほど脂肪を燃焼しやすくなり、体も引き締まるので、ダイエットやボディーラインの維持には筋力アップが必須条件。加圧トレーニングによって筋肉が増大すれば、やせやすい体へと変化していきます。
また、成長ホルモンの「脂肪を分解する働き」により、体脂肪の減少につながるといわれています。
成長ホルモンには、肌の水分を保つコラーゲンや、弾力性を保つヒアルロン酸などの生成を促進する働き、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)をサポートする働きがあります。しかし、成長ホルモンの分泌は思春期がピークとされ、ピーク期を過ぎると分泌は一気に減少するといわれています。加圧トレーニングでは多くの成長ホルモンが分泌されるので、10代のころのような弾力性のあるみずみずしい肌がよみがえります。
血流を適度に制限する加圧トレーニングを継続的に行うことで、血管に弾力が甦り血液の流れも良くなります。
そのおかげで今まで行き届かなかったところまで血液が行きわたり、新陳代謝が活発に。つらい冷え性や肩こりの改善に効果的です。
加圧トレーニングでは、大量の成長ホルモンの分泌を促すことで体の再生・回復機能が向上するので疲労回復・健康維持に効果的といわれています。
また、生活習慣病の予防、心肺機能のアップ、骨粗鬆症の予防が期待されています。
加圧トレーニング後の運動
ダイエット目的で加圧トレーニングを受けられる方には、
トレーニング後にヨガ・ピラティスといった運動を行うことをおすすめします。
成長ホルモンによって小さく分解された体脂肪は、トレーニング後、非常に燃えやすい状態で血液中に送り出されます。
このタイミングを逃さず有酸素運動を行えば、効率よく脂肪を燃焼することができるのです。
加圧トレーニング後すぐに運動を行えるのも、複合施設のヨガンならでは。
相乗効果を実感していただけるはずです。
加圧トレーニングと
アロママッサージ
赤ちゃんの時90%近くもあったお肌の水分保有率は、成長ホルモンの低下とともに減少し、
30〜40歳代では40%程度まで減っていきます。
すなわち、成長ホルモンの分泌の低下は、お肌の老化に密接に関係しているのです。
加圧トレーニング後は成長ホルモンによって全身の新陳代謝が急速に上がっているため、
栄養を吸収しやすいお肌になっています。
このお肌再生のゴールデンタイムを利用し、フェイシャルトリートメントでたくさんの栄養をお肌に与えてあげれば、
さらなるアンチエイジング効果につながっていきます。
加圧トレーニング初心者の方に良く見られる現象です。特に腕によく見られますが、心配はいりません。
血流制限をしてトレーニングすると、今まで行き届いていない毛細血管の先端まで血液が入り込みます。
それが皮膚上に赤い斑点のようにあらわれるのです。通常は2、3日で消えていきます。
長い方で1週間ほど残る場合もありますが、跡が残ることはありません。
血流を制限することにより、加圧トレーニング中に一時的に貧血を起こす場合があります。
通常はベルトを外して横になり足をあげていると元に戻ります。
加圧トレーニングでは軽い負荷の運動で十分なため、筋肉痛は起こりにくいとされています。
しかし、日常では使われにくい筋繊維が刺激されることにより、稀に筋肉痛のような痛みが出る場合もあります。
ほとんどの場合、トレーニングを続けていけば徐々におさまっていくとされていますので、
継続することが大切です。
以下に該当する方は、加圧トレーニングを受けることができません。
・妊娠中、又は妊娠の可能性のある方
・何かの病気・疾患・症状で通院されている方、または医師の指示を受けている方
(過去に通院歴がある方もしくは医師の指示を受けていた方も、加圧トレーニングを受けられない場合があります。)
・心臓に障害がある方
・てんかんをお持ちの方 ・高血圧の方
・骨折、脱臼、肉離れ、骨粗鬆症の方